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25兆円超の損失??ギャンブル運用で消える年金資金

マヤです。
今回は日本の将来を危惧する内容です。
投資に興味がある方もそうでない方も一読していただきたい記事です。


私たちが今大変な状況に置かれているのは新型コロナの影響が多いですが、これは私たちの健康どころか経済も大打撃を与え、世界は同時株安に突入しています。
これにより、株式投資で運用されている年金資金は大損失を被っています。


野村投信の元ファンドマネージャーで『202X 金融資産消滅』の著書もある近藤駿介さんは警鐘を鳴らしている
「新型コロナウイルス感染症が原因で世界同時株安が起きていますが、これで大きな影響を受けるのは日本の公的年金です。年金積立管理運用独立行政法人(GPIF)は、国家予算の約1.6倍にもあたる160兆円超の年金積立金を運用していますが、コロナショックで25兆円もの損失が発生したとみられます。年金財政の危機が訪れているんです」


年金積立管理運用独立行政法人が運用している積立金は、現役世代が支払う年金保険料、税金と並ぶ、年金資金の3本柱の一つです。


年金についてのエキスパートである社会保険労務士の北村庄吾さんもこう語っている。
「年金受給者へ支払う年金のほとんどは現役世代の保険料と税金でまかなわれてきました。現役世代が多く税収も右肩上がりだったバブル時代などは、支払いに必要な額を超えて資金が集まることもあり、そのときにためたお金が、いまの積立金のもとになっています」
「積立金は年金の大切な財源です。ギャンブルのような運用方法でいいのでしょうか。諸外国を見渡しても、年金の運用はリスクの低い債券が中心で、ここまで株式で運用している国を、日本以外で私は知りません」


年金財源の一つである積立金はリスクの低い国内債券を中心に運用するのがセオリーだ。しかし、安倍政権は’14年10月、国内債券の割合を60%から35%に減らし、リスクの高い国内・外国株式の割合を24%から50%へと倍増しました。


ギャンブル運用のツケを年金積立管理運用独立行政法人はいままでに何回か支払っている。’15年度は中国の景気後退で約5兆3,000億円、’18年度には米中貿易戦争や欧州政治の混乱により、たった3カ月で約14兆8,000億円の含み損を出しています。
国の運用資金を株式で運用するのはあまりにもリスクが大きいということです。


前出の近藤さんも積立金が株式中心で運用される現状を懸念しています。
「GPIFが公表している昨年末時点の保有資産や投資先の情報などをもとに、株価の下落率から“コロナショック”による損失を試算したところ、その額は過去最大の、25兆円を超えていました。『株価はいずれ上がるから一喜一憂せず、長い目で見るべきだ』という楽観的な意見もあるかもしれません。しかし、積立金を長期的に運用できるほど、いまの年金財政にゆとりはないんです」


「景気が悪くなると、企業の業績や給与が下がるので、連動して税収や保険料も減ります。昨年10〜12月のGDPは前の7〜9月と比べてマイナス7.1%。すでに積立金の取り崩しが始まりそうな兆しはあったんです。そこに今回のコロナショックが追い打ちをかけた。早ければ’20年度中にも、積立金の本格的な取り崩しが行われるとみられています。株価が回復して損失を取り戻す前に、取り崩しが始まってもおかしくないんです」


「毎年支払われる年金の総額は50〜55兆円で、積立金からは3〜6兆円が捻出されるだろうと考えられていますが、先行き不透明の状態で、大量の現金を調達するために株を売れば、株安を誘発します。そうすれば積立金で運用している株の評価額は下がり、ますます含み損が膨れあがる。株安で企業の業績が悪化して給与も下がり保険料収入や税収が減少すれば、より多くの積立金を取り崩す事態にもなります。負の連鎖が始まってしまうんです。本格的な取り崩しが始まれば、20〜30年後には積立金は枯渇してしまうでしょう」


少子高齢化が原因で現状は、高齢者1人をたった2.2人の現役世代で支えています。単純計算で一人暮らしをしていたとしても高齢者と二人暮らししているようなものなのです。
今後、保険料や税収で年金資金をまかなえなくなれば、積立金を取り崩すしかない。
一度、取り崩しが始まれば積立金は増えにくくなります。
貯金を毎回切り崩して生きていくようなものなのです。


「毎年支払われる年金の総額は50〜55兆円で、積立金からは3〜6兆円が捻出されるだろうと考えられていますが、先行き不透明の状態で、大量の現金を調達するために株を売れば、株安を誘発します。そうすれば積立金で運用している株の評価額は下がり、ますます含み損が膨れあがる。株安で企業の業績が悪化して給与も下がり保険料収入や税収が減少すれば、より多くの積立金を取り崩す事態にもなります。負の連鎖が始まってしまうんです。本格的な取り崩しが始まれば、20〜30年後には積立金は枯渇してしまうでしょう」



今後の年金について、ほぼほぼ意味をなさないということはこれを見るだけでもお分かりかと思います。
私は日本の将来が不安です。国からお金がもらえるという時代は終わっていると考えています。
不安だからこそ、自分でお金を稼ぎ、自分で生きていけるようにしたいのです。
そのために投資や運用を学ぶのは必要不可欠だと考えています。
みなさんの人生の事をよく考えるきっかけになればと思います。